TVアニメにはまってしまいましたが、原作にはなぜか食指が動きませんでした。
しかしいざ読んでみると・・これはいいですね。もうみなさん楽しいレビューを書かれていて
特に付け足すものもないのですがあまりに面白くて・・
ある郊外のいわゆるマンモス団地(枝島団地29棟)に暮らす木下ともお(小4)と家族、ご近所さん、
同級生らのあの日の日常。脱力モノのいくぶんシュールな笑い(と少しの哀愁)が
全編にわたり繰りひろげられれて一気に読了してしまいました。
実際の固有名詞や事件名などが(1巻では)登場せず、ある意味ファンタジーともいえます。
実際のモデルになった団地はあるそうですが(横浜市磯子区上中里)、
どこか小4男子の凝縮形みたいなところがあります。典型的な、といいますか集合形のあの日の「俺」。
男子であれば多くの人に、ともおと被る部分や被るキャラ、出来事が見つかると思います。
しかし単なる「あるある」コミック、浅いノスタルジー一色にはなっていません。
どこか深いところに触れます。うまく説明しにくいのですが。
やらなければいけないことよりしたいことを優先し、本能、欲求に従ってしまうともおに、
あの日の自身を重ねてしまいます。といいますか今でも身につまされます。成長してねー。
男の本質はアホ、なんです。
勉強ができず、とにかく誘惑に弱く集中力がなく(遊びを除く)ええ加減なのですが、
反面時々(ほんと時々ですが)キラリと鋭い洞察力や、我々大人がハッとすることを言ったりしたりするところ、
なかなか油断がなりません。核心をついてきます。
思いのほか動きを感じさせる画、そして、ともおはほとんど瞳が描かれないのですが(線だけ)、
その感情表現はすごいです。コミック1巻読了後にwikiを読んだのですが、
あらてめてとんでもない広がりを持つ作品であると思いました。枝島町クロニクルですね。
漫画中漫画、週刊少年スペリッツの「スポーツ大佐」はまだ出てきません。
もう2巻以降読むしかないです。しばらくの新たな愉しみができました。
ちなみにテレビアニメはいったん終わってしまいましたが、NHK総合(Eテレ)で
2015年11月現在木曜日に再放送中です。
アニメでともおにはまった方、未見の方、どちらもアニメ&コミックへGO.
原作もアニメもどちらもよい出来でおおいにおすすめです。
小田扉さんの他作品も読んでみたくなりました。
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団地ともお(1) ビッグコミックス コミック – 2004/2/28
小田 扉
(著)
虫つかまえたり、半ズボンはいたり、膝小僧すりむいたり…。小学生ともおが、団地を舞台に繰り広げるほのぼのコメディー! ▼第1話/夏休みの計画表を作るともお▼第2話/夏休みの習い事を探すともお▼第3話/夏は虫を捕まえるともお▼第4話/夏の夜は背筋が凍るともお▼第5話/夏休みは遊びたいともお▼第6話/夏の記録に挑むともお▼第7話/王国建設をもくろむともお▼第8話/伝言ゲームに踊らされるともお▼第9話/留守番を買って出るともお▼第10話/運動会で神になれともお▼第11話/団地で個室ゲットだともお▼第12話/目指せハイスコアだともお▼第13話/甘くとろける夢を見るともお▼第14話/秋にして父を想うともお●主な登場人物/ともお(ほぼ毎回涙を流す主人公。小4)、母さん(ともおの成績を心配する母)、姉ちゃん(ともおの将来を心配する姉)、吉本(ともおの友達。主人公を上回る存在感)●あらすじ/単身赴任の父親がいる「ともお」は、今は母と姉の3人で団地に住んでいる。終業式の日、母に成績のことで叱られたともおは、夏休みの計画表を立てろといわれるが…(第1話)。●本巻の特徴/ナチュラルボーンな小学生・ともおが暮らす団地は、毎日がワンダーランドだ。懐かしい子供の日々がよみがえる、ほのぼのコメディー発進!
- 本の長さ185ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2004/2/28
- ISBN-10409187231X
- ISBN-13978-4091872319
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登録情報
- 出版社 : 小学館 (2004/2/28)
- 発売日 : 2004/2/28
- 言語 : 日本語
- コミック : 185ページ
- ISBN-10 : 409187231X
- ISBN-13 : 978-4091872319
- Amazon 売れ筋ランキング: - 188,495位コミック
- カスタマーレビュー:
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2015年11月4日に日本でレビュー済み
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2020年1月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
何十年か前、メイッコがこのTVアニメを見ていて、「こんなの面白いか?」と聞いたら面白いと言っていた。アニメは結局見なかったが、今回漫画を読んで本当に面白いと。いい漫画でした。
2023年5月8日に日本でレビュー済み
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アニメ版を見ていて、原作が読みたいと思い買いました。アニメと違い、どぎつい所もありますが、それはそれで、良いと思います。
2020年1月2日に日本でレビュー済み
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アニメで全部みた。おもしろいので続けて観たいなぁ!第2部ないのかな?
2023年11月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
子供達と団地の日常を描いたコメディとしての「団地ともお」は20巻とかそのへんで終わってる感じです。
それ以降は同じキャラクターを使って描かれているSFショートショートみたい。
前半にはあったキャラクターの境遇の変化(ストーリーの進行)を感じさせる要素もほぼ無くなります。
主人公や主要キャラクターに全く関係無い部分で終始してしまうエピソードも多いです。
「子供視点」と「団地」という要素が好きだった自分にとって前半はとても面白かったのですが、後半は無機質で面白くは感じなかったかな。
それ以降は同じキャラクターを使って描かれているSFショートショートみたい。
前半にはあったキャラクターの境遇の変化(ストーリーの進行)を感じさせる要素もほぼ無くなります。
主人公や主要キャラクターに全く関係無い部分で終始してしまうエピソードも多いです。
「子供視点」と「団地」という要素が好きだった自分にとって前半はとても面白かったのですが、後半は無機質で面白くは感じなかったかな。
2018年12月17日に日本でレビュー済み
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素晴らしい漫画です。ただの子供の日常の可笑しさ、シュールさが、狙いや思惑を感じさせる一切もなく、漫画になっている。アニメも大好きでした。
2015年4月21日に日本でレビュー済み
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団地。懐かしい響きです。
小学校の頃は団地に住んでいる友達がいたので、よく遊びに行ってました。
作中ではプレイステーションをやっているようなので私の小学生時代よりかなり新しい時代ですが、それでも話の内容に違和感はまったくありませんでした。つまり、時代が変わっても小学生がやることって大差無いということですね。
各話にはこれといったオチはなかったりするのですが、それで良いと思います。
たまに手に取って読みふけり、「ああ、こんなことやってる場合じゃないのに」と小学生並みの後悔をする、そんな本でいいじゃないですか。
そう思いますよ。
小学校の頃は団地に住んでいる友達がいたので、よく遊びに行ってました。
作中ではプレイステーションをやっているようなので私の小学生時代よりかなり新しい時代ですが、それでも話の内容に違和感はまったくありませんでした。つまり、時代が変わっても小学生がやることって大差無いということですね。
各話にはこれといったオチはなかったりするのですが、それで良いと思います。
たまに手に取って読みふけり、「ああ、こんなことやってる場合じゃないのに」と小学生並みの後悔をする、そんな本でいいじゃないですか。
そう思いますよ。
2024年1月4日に日本でレビュー済み
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主人公が若干の発達障害を持つ子の様で、それを笑いにしている点は受け入れがたい。